スプレッドシートのNEGBINOM.DIST関数とは
NEGBINOM.DIST関数は、独立した試行において成功確率が与えられた状況で、特定の成功回数に達する前に特定の失敗回数を引く確率を計算する統計関数です。この関数は負の二項分布をモデル化しており、二項分布とは異なり試行回数が変動的で成功回数が固定されているという特徴があります。
関数の基本構文はNEGBINOM.DIST(失敗数, 成功数, 成功率)という形式で、3つのパラメータを必要とします。第1引数の失敗数はモデル化する失敗の回数を、第2引数の成功数はモデル化する成功の回数を、第3引数の成功率は各試行における成功の確率を指定します。
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基本的なパラメータ設定方法
NEGBINOM.DIST関数の第1引数である失敗数は、目標とする成功回数に到達する前に発生させたい失敗の回数を数値で指定します。この値は0以上の整数である必要があり、セル参照やダイレクトな数値入力の両方で設定できます。
=NEGBINOM.DIST(4,2,0.1)
第2引数の成功数は固定される成功の回数を表し、この値に到達するまでの試行過程で発生する失敗の確率を計算するために使用されます。第3引数の成功率は0から1の間の小数値で指定し、各独立した試行において成功が発生する確率を表します。
実際の使用例として、コイン投げで表が2回出るまでに裏が4回出る確率を計算する場合、成功率0.5のNEGBINOM.DIST(4,2,0.5)のような形で関数を使用します。この計算により、特定の条件下での確率論的な予測や分析を行うことが可能となります。
実際の使用シーンと活用例
品質管理の分野では、不良品が5個発見される前に良品を10個生産する確率を計算する際にNEGBINOM.DIST関数を活用できます。製造工程の成功率が既知である場合、この関数により生産計画や品質予測の精度を向上させることが可能です。
=NEGBINOM.DIST(5,10,0.85)
マーケティング分野においても、顧客獲得活動で目標の契約数に到達するまでの失敗回数の確率分布を分析する場面で有効です。営業活動の成功率を基に、予算配分やリソース計画の最適化を図る際の意思決定支援ツールとして機能します。
医学統計や臨床試験では、特定の治療効果が観察される前に副作用が発生する回数の確率を評価する用途でも使用されています。患者の安全性評価や治療プロトコルの検討において、リスク評価の定量的な指標として重要な役割を果たします。
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