スプレッドシートのF.INV.RT関数とは
F.INV.RT関数は右側確率のF分布の逆関数値を計算する統計関数で、フィッシャー-スネデカー分布やスネデカーのF分布とも呼ばれる数学的な分布を扱います。この関数は統計的検定において、特定の確率値に対応するF統計量の臨界値を求める際に使用され、分散の等質性検定などの分析で重要な役割を果たします。
基本的な構文はF.INV.RT(確率, 自由度1, 自由度2)の形式で記述され、確率は0より大きく1より小さい値を指定する必要があります。自由度1は検定統計量の分子の自由度を表し、自由度2は分母の自由度を表すパラメーターで、どちらも1以上の整数値を設定しなければなりません。
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F.INV.RT関数の具体的な構文と引数指定
F.INV.RT関数の第1引数である確率値は、右側確率F分布における累積確率を表し、0と1の間の数値で指定する必要があります。第2引数と第3引数の自由度パラメーターは、統計的検定で比較する2つのデータセットのサンプルサイズから算出される値を使用します。
F.INV.RT(0.05, 4, 5)
上記の例では確率0.05、分子の自由度4、分母の自由度5を指定しており、結果として5.192167773という臨界値が算出されます。このサンプルコードは統計的有意水準5%でのF統計量の臨界値を求めるケースを示しており、実際の検定統計量がこの値を上回る場合に統計的に有意と判定できます。
セル参照を用いたF.INV.RT関数の実装方法
スプレッドシートでは直接数値を入力する代わりに、セル参照を使用してF.INV.RT関数を柔軟に実装できるため、データの変更に応じて自動的に計算結果を更新できます。セル参照を使用する場合は、確率値と自由度をそれぞれ別のセルに入力し、関数の引数として参照することで動的な計算環境を構築します。
=F.INV.RT(A2, B2, C2)
このセル参照方式では、A2セルに確率値、B2セルに分子の自由度、C2セルに分母の自由度を入力することで、各パラメーターを個別に管理できます。関数内で非整数値が自由度として指定された場合、自動的に整数部分のみが計算に使用されるため、小数点以下の値は切り捨てられる仕様になっています。
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