スプレッドシートのCHISQ.DIST.RT関数とは
CHISQ.DIST.RT関数は、カイ二乗分布の右側確率を計算するための統計関数であり、仮説検定において統計的有意性を判断する際に広く使用されています。この関数は、観測されたデータが期待される分布からどの程度逸脱しているかを数値的に評価し、統計的検定の判断材料を提供する重要な役割を果たします。
基本的な構文はCHISQ.DIST.RT(x, 自由度)
の形式で記述され、第1引数のxには評価したいカイ二乗統計量の値を正の数で入力し、第2引数には自由度を1以上10^10以下の整数で指定する必要があります。この関数の戻り値は0から1の範囲の確率値となり、値が小さいほど観測されたデータが期待分布から有意に離れていることを示しています。
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CHISQ.DIST.RT関数の基本的な構文と引数
CHISQ.DIST.RT関数の第1引数であるxは、カイ二乗分布における評価点を表す数値であり、必ず正の数値を入力する必要があります。この引数には直接数値を指定するか、セル参照を使用して他のセルに入力された値を参照することが可能です。
CHISQ.DIST.RT(3.45, 2)
CHISQ.DIST.RT(A2, B2)
第2引数の自由度は、カイ二乗分布の形状を決定するパラメータであり、統計検定の種類や比較するカテゴリの数に応じて算出されます。非整数が入力された場合は自動的に整数に切り捨てられ、最小値1から最大値10^10までの範囲内で指定する必要があります。
サイコロの公平性検定での実装例
6面サイコロの公平性を検定する場合、複数回の投げによって得られたカイ二乗統計量12.3と自由度5を使用してCHISQ.DIST.RT関数を実行します。この検定では、自由度はカテゴリ数から1を引いた値となるため、6面サイコロの場合は6-1=5が自由度となります。
=CHISQ.DIST.RT(12.3, 5)
この計算結果として0.03090046464という値が得られ、これは約3.09%の確率を示しているため、一般的な有意水準5%を下回っています。このような結果は、観測されたサイコロの出目が期待される均等分布から統計的に有意に逸脱していることを意味し、サイコロが公平でない可能性が高いことを示唆しています。
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