スプレッドシートのMINVERSE関数とは
MINVERSE関数は、配列または範囲として指定された正方行列の逆行列を計算するGoogleスプレッドシート専用の数学関数です。この関数は線形代数計算において重要な役割を果たし、行列の行数と列数が等しい正方行列のみに適用できます。
逆行列とは、元の行列に掛け合わせることで単位行列になる特別な行列のことを指しています。MINVERSE関数を使用することで、複雑な数学的計算を簡単に実行でき、連立方程式の解法や統計分析において非常に有用です。
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正方行列の指定方法と基本構文
MINVERSE関数の基本構文では、引数として正方行列を一つだけ指定する必要があります。この正方行列は、A1:D4のような範囲指定または配列形式での直接入力によって定義できます。
=MINVERSE(A1:D4)
範囲指定の場合は、選択したセル範囲が必ず正方形になるよう注意が必要です。配列形式で直接入力する場合は、波括弧で囲み、セミコロンで行を区切り、カンマで列内の要素を分離して記述します。
配列入力では数値のみを使用し、空白セルや文字列が含まれると計算エラーが発生してしまいます。正確な逆行列計算を行うため、すべての要素が数値である正方行列を準備することが重要です。
配列形式による直接入力の記述法
配列形式での直接入力を行う場合、特定の記号を使用した厳密な記述ルールに従う必要があります。各行の要素はカンマで区切り、行と行の間はセミコロンを使用して明確に分離します。
=MINVERSE({1,0,0,0;0,0,4,0;0,1,1,0;0,0,0,1})
上記の例では4×4の正方行列を配列形式で定義し、各行が4つの数値要素で構成されています。この記述法により、セル範囲を指定することなく、関数内で直接行列データを定義することができます。
配列入力時には、すべての行が同じ数の要素を持つよう統一する必要があります。要素数が異なる行が存在すると、正方行列として認識されず、関数の実行時にエラーが発生してしまいます。
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