identify株式会社は、縦型ショートの動画素材サービス「DeLMO」に、AIを活用した「意味検索」機能を実装しました。
DeLMOの「意味検索」が解決する動画素材の検索課題
DeLMOは、動画素材数の増加にともない、検索時に求めている動画素材が出てこない状態をなくすことを、継続的な重要課題として取り組んできました。具体的には、「ソファー」と「ソファ」の表記ゆれや「テカリ」と「てかり」のようなカタカナとひらがなの違いによって、実際には存在する素材が検索結果に表示されないケースが生じていました。こうした表記の差異に起因する検索漏れは、素材本数が増えるほど顕在化しやすい構造的な課題です。
こうした課題を解決するため、生成AIベクトル検索技術を採用し、「言葉の一致」ではなく「言葉の意味の近さ」で素材を探せる機能を開発しました。例えば「笑顔」と検索した場合、従来のキーワード検索では、「笑顔」に関するタグが含まれる素材は見つかりやすい一方、言葉が異なる素材は表示できませんでした。
意味検索では「楽しそう」「笑っている」「楽しい」など、言葉は異なっても意味が近い素材まで検索結果に含まれます。検索結果は、意味の近い順に並ぶ設計となっており、関連性の高い素材が優先的に表示されます。
縦型ショート動画素材サービス「DeLMO」の概要
DeLMOは、縦型ショート動画広告のクリエイティブ制作や効果改善を支援するサービスです。0歳から93歳までの一般人クリエイター(モデル)の動画素材を、必要なときにすぐ収集できます。
従来、動画広告制作に必要な素材の収集にはキャスティング、企画設計、ディレクション、撮影実施、リテイク、モデルからの質問対応など、完了まで1ヶ月程度かかっていました。DeLMOを活用することにより、質の高い素材を最短1分で収集できます。クリエイティブ制作や効果検証のPDCAをより早く回すことで、より高い成果を追求できます。
主な利用形態は以下の通りです。
- 既存の18万本を超える動画素材をすぐに活用
- 指定商品をDeLMO登録クリエイターに郵送して新規撮影
- 店舗やWebサービスなど無形商材向けの撮影アサインプラン
既存素材の即時活用だけではなく、オリジナル素材の撮影依頼や現場アサインにも対応しており、既存素材の活用に加え、指定商品の新規撮影や無形商材向けの現場アサインにも対応しています。
DeLMOおよびidentify株式会社の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | DeLMO |
| サービス区分 | 縦型ショートの動画素材サービス |
| 新機能 | 意味検索(生成AIベクトル検索技術を活用) |
| 素材本数 | 18万本以上 |
| クリエイター年齢層 | 0歳〜93歳 |
| 最短収集時間 | 最短1分 |
| 会社名 | identify株式会社 |
| 代表者 | 鬼山真記氏 |
| 創業 | 2017年7月 |
| 所在地 | 東京都港区南青山1-24-3 WeWork 乃木坂 5F |
| 公式サイト | https://identify.co.jp |
trends編集部の一言
18万本以上の素材ライブラリを持ちながら、表記ゆれで検索結果が0件になってしまうという課題は、データ量が増えれば増えるほど深刻になる構造的な問題といえます。生成AIベクトル検索技術を使って「言葉の一致」から「意味の近さ」へ検索ロジックを切り替えたこの取り組みは、業界全体として、検索体験の改善における意味検索活用の流れを示す事例といえるでしょう。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、社内ナレッジ検索や素材管理ツールで同様の「検索の壁」に当たる場面は広く見られます。「ソファー」と「ソファ」の違いで素材が見つからないという具体例のように、表記の揺れが検索精度を下げる課題は業界横断で共通しており、意味検索の設計思想が大量コンテンツを扱うあらゆるサービスに広がる可能性として、注目しておく価値がある動向です。
References
- ^ PR TIMES. 「縦型ショートの動画素材サービス「DeLMO」が、AIを活用した「意味検索」を実装! | identify株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000055269.html, (参照 26-07-10).
