炎上対策サービスがリスク検知やSNS監視を担う、広報担当者の監視や確認の負担軽減をめざす
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炎上対策のサービスを比べるとき、投稿前のリスク検知と公開後のSNS監視のどちらから手を付けるべきか迷った経験はないでしょうか。手が回っていない段階を先に見極めると、予防や監視、診断のどこを任せるかを決めやすくなります。
この記事では、投稿前判定のSendSignalやSNS監視を担うサービス、検索結果を調べるAI診断について、受け持つ段階と選ぶときの判断の観点まで詳しく解説します。投稿前の判定やSNS監視など、炎上対策の担い方を比べている広報担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の要点
- この記事の材料:発表4件
- 発表主体:イー・ガーディアン株式会社、株式会社ファーストイノベーション ほか1件
- 出典の最終掲載:2026.10.05
SOURCESこの記事がまとめた発表
[1] 【イー・ガーディアン株式会社】生成AI時代の誹謗中傷・なりすまし・誤情報 に、AI戦略で対応
イー・ガーディアン株式会社 / 掲載 2026.09.18
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画像:株式会社ファーストイノベーションの発表資料より(PR TIMES)
[2] ファーストイノベーション、無料の「AI 炎上リスク診断」を公開 企業・個人・サービス名の検索結果とサジェストを調査
株式会社ファーストイノベーション / 掲載 2026.09.23
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画像:発表資料より(PR TIMES)
[3] 投稿 1 本が会社を揺るがす前に ── 投稿前に炎上リスクを判定する SendSignal を β 公開、判断特化モデル Jev(TypeSafe AI)を炎上リスク判定に採用した国内初のサービス
掲載 2026.09.24
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画像:株式会社日立ソリューションズ東日本の発表資料より(PR TIMES)
[4] SNS・ニュースから事業リスクを迅速に把握「インシデント検知サービス powered by Meltwater」の提供を開始
株式会社日立ソリューションズ東日本 / 掲載 2026.10.05
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目次
炎上対策で投稿前に判定するSendSignal
Yakaze Tech Studioは2026年9月21日、文章を外に出す前に炎上リスクのある箇所をAIが見つけるWebサービス「SendSignal」のβ版を公開しました。判定は二段構えで、まず文章全体が当たる観点を20の観点から決め、次に観点の名前を添えて問題のある文を本文から特定します。[3]
SendSignalは入力欄に貼った文章を書き直さず、危ない箇所の程度をL0〜L3の4段階で返し、修正は担当者や社内のAIエージェントに委ねます。各段階の意味と求める行動は、以下の通りです。
| 段階 | 意味 | 求める行動 |
|---|---|---|
| L0 | 火種なし | 問題なし |
| L1 | 小さな火種 | 要確認 |
| L2 | はっきりした火種 | 要修正 |
| L3 | 致命的な火種 | 投稿中止 |
SendSignalの判定例では、災害へのお見舞いの後に自社製品の割引を告げた投稿がL3となり、指摘されたのは割引を重ねた最後の一文でした。停電地域の人へ店の電源を無料で使えると案内した投稿は、売り込みを含まないことからL0と判定されています。
判定エンジンは、米TypeSafe AIの判断特化モデル「Jev」です。Jevは英語が主な訓練言語のため、SendSignalは20の観点の定義を日本語の投稿に合わせて調整したとしています。
炎上対策のSNS監視を担う検知サービス
炎上対策のSNS監視は、公開された投稿や記事から兆候を早くつかみ、初動の対応につなげる段階を受け持ちます。この記事で解説するSNS監視のサービスは、以下の通りです。
- 日立ソリューションズ東日本のインシデント検知
- イー・ガーディアンのAI監視ソリューション
監視の対象は、日立ソリューションズ東日本が企業活動に影響するインシデント、イー・ガーディアンがIP・芸能・メーカーの3領域で起きる被害と、範囲に違いがあります。自社が見張りたい範囲を先に決めておくことが、比較の出発点です。
日立ソリューションズ東日本のインシデント検知
日立ソリューションズ東日本は、企業活動に影響するインシデントの兆候を検知する「インシデント検知サービス powered by Meltwater」を2026年10月5日から提供するとしています。Meltwater社の「Meltwater エクスプロア」を使ってSNSやニュースサイトを24時間365日監視し、条件に合う投稿や記事をTeamsやメールへ即時に通知します。[4]
検索条件は、企業名や商品名に加えて関連会社や取引先、地域名、事故・災害関連語も考慮し、1〜2ヶ月程度で設計・調整する流れです。日立ソリューションズ東日本が挙げる想定利用シーンは、以下の通りです。
| 想定利用シーン | 把握する情報 |
|---|---|
| 製品の品質 | 不具合や品質問題の報道・投稿 |
| ブランド | 毀損につながる風評情報 |
| 取引先・関連業界 | 事故や障害の情報 |
| サプライチェーン | リスク兆候の早期検知 |
想定利用シーンを見ると、監視の対象は風評や品質問題に限らず、取引先やサプライチェーンの異変にまで及びます。さらに、情報源の仕様変更による収集量の急変や取得遅延を同社が監視し、異常の兆候があれば連絡する伴走型サポートも提供するとしています。
イー・ガーディアンのAI監視ソリューション
イー・ガーディアンは、生成AIとSNSの普及で深刻になった誹謗中傷やなりすまし、誤情報に対応する5つのAI監視ソリューションを、2026年10月から順次提供すると発表しました。25年以上の投稿監視で蓄積した「どこからがリスクか」の判断基準をAIに反映した点が特徴で、まず先行導入企業の募集とベータ版の提供から始める計画です。[1]
注力領域は「IP」「芸能」「メーカー」の3つで、領域ごとのソリューションは以下の通りです。
| 注力領域 | ソリューション | 監視・確認する対象 |
|---|---|---|
| IP | IP悪用検知 | SNSでの無断利用や悪用 |
| 芸能 | 誹謗中傷監視 | タレントへの誹謗中傷 |
| 芸能 | ライブ配信監視 | 配信中の炎上や権利侵害 |
| メーカー | 広告表現審査 | 広告表現の判断 |
| メーカー | 商品情報反映チェック | 販売ページの情報の正誤 |
誹謗中傷監視は、24時間365日のAI監視でリスク投稿を検知し、証拠の保全から対応管理までを一元化するとしています。ライブ配信監視では、マネージャーが常時張り付く体制に代えて、AIと人の体制で配信を見守り、リスク発生時に即時に通知・共有します。
AI戦略統括部の山田喬氏は、監視と対処はAIと人の分業で顧客に代わって担い、その先の判断は顧客とともに進めるとコメントしました。検知後の対処のうち、どの範囲を任せるかを導入前に擦り合わせておくと、社内の判断の流れを組みやすくなります。
炎上対策で検索結果を調べるAI診断
炎上対策の診断は、自社名などを検索したときに何が表示されているかを確かめ、対応の優先度を決めるための段階です。ファーストイノベーションが公開した無料の「AI 炎上リスク診断」について、解説する項目は以下の通りです。
- AI 炎上リスク診断で調べる項目
- AI 炎上リスク診断で調べない項目
調べる範囲を先に押さえておくと、SNS監視や投稿前の判定との組み合わせを決めやすくなります。
AI 炎上リスク診断で調べる項目
AI 炎上リスク診断は、会社名や店舗名、ブランド名、サービス名、個人名の検索結果とサジェスト(検索候補)を調べる無料サービスで、ファーストイノベーションが2026年9月18日に公開しました。専用フォームから申し込むと、Webやニュースの公開情報をAIで整理したうえで、担当者が確認したレポートが後日メールで届きます。[2]
無料診断で確認する主な項目は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検索結果 | 通常検索の100位までが目安 |
| 否定的な記載 | 該当ページの件数・URL・確認順位 |
| サジェスト | GoogleとYahoo! JAPANの候補 |
| 対策と注意点 | おすすめ対策と今後の注意点 |
担当者は調査対象との一致や記事の出典、掲載時期、訂正の有無などを確かめ、同名の別人や重複記事が混ざらないようにするとしています。根拠が足りない場合は推測で採点せず、「判定保留」と記載する方針です。
レポートの炎上度は、検索結果への露出や注意が必要な検索候補などから、確認や対応を優先したい度合いを示す独自指標です。将来炎上する確率や企業・個人の信用度を表すものではないと、同社は説明しています。
AI 炎上リスク診断で調べない項目
AI 炎上リスク診断はWebとニュースの公開情報を確認するサービスであり、情報の真偽や将来の炎上を保証・断定するものではないとしています。無料診断の対象外とされている主な調査は、以下の通りです。[2]
- SNS内の詳細な投稿調査
- 検索結果やサジェストの常時監視
- 削除申請などの対策作業
つまり、SNS上の拡散を継続して追う役割と表示を改善する作業は、無料診断とは別に手当てが要ります。追加調査や具体的な対策を希望する場合は、対象や作業範囲を確認したうえで別途費用を案内するとしています。
情報の扱いについては、AIへの入力を調査対象の名称とWeb上の公開情報に限り、申し込み者の連絡先や非公開の機密情報は入力しない方針です。無料診断を申し込んでも有料契約へは移行せず、申し込み内容や診断結果を公開ページに載せることもないと説明しています。
炎上対策サービスを予防・監視・診断で選ぶ観点
炎上対策サービスのうち、SendSignalが確かめるのは投稿前の自社の文章で、日立ソリューションズ東日本とファーストイノベーションが扱うのは公開後のWeb上の情報です。公開後の情報は、日立ソリューションズ東日本が継続して監視し、イー・ガーディアンは誹謗中傷監視で24時間365日監視し、ファーストイノベーションは申し込み後に担当者が調査します。[1][2][3][4]
自社の状況に当てはめるときの確認点は、以下の通りです。
| 確認点 | 確かめること | 例 |
|---|---|---|
| 受け持つ段階 | 投稿前か公開後か | 投稿前はSendSignalが判定 |
| 情報源 | SNS・ニュース・検索結果の別 | 無料診断はSNS内の詳細な投稿調査を除く |
| 人の関わり | AIの結果を誰が確かめるか | 監視と対処をAIと人で分業 |
| 結果の示し方 | 段階や指標の定義 | 炎上度は将来の確率ではない |
| 提供の段階 | β版や先行導入の段階か | AI監視は10月から先行導入を募集 |
| 情報の扱い | 入力内容や履歴の保存先 | SendSignalは履歴を端末内に保存 |
SendSignalが担当者の勘に頼らず20の観点で危ない表現を見つけようとするのに対し、AI 炎上リスク診断はAIの回答のみで判断せず、担当者が出典を確かめる形をとります。社内で確認する人と基準を先に決めておくと、AIの判定をどこまでサービスに任せるかを比べやすくなります。
また、SendSignalはβ版のあいだ無料で提供され、イー・ガーディアンのAI監視ソリューションは価格などの詳細を順次発表するとしている段階です。導入を検討する際は、正式提供の時期や検証の進め方もあわせて確かめておくと、社内の計画を立てやすくなります。
References
- ^ PR TIMES. 「【イー・ガーディアン株式会社】生成AI時代の誹謗中傷・なりすまし・誤情報 に、AI戦略で対応」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000428.000018759.html, (参照 26-10-07).
- ^ PR TIMES. 「ファーストイノベーション、無料の「AI 炎上リスク診断」を公開 企業・個人・サービス名の検索結果とサジェストを調査」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000534.000098210.html, (参照 26-10-07).
- ^ PR TIMES. 「投稿 1 本が会社を揺るがす前に ── 投稿前に炎上リスクを判定する SendSignal を β 公開、判断特化モデル Jev(TypeSafe AI)を炎上リスク判定に採用した国内初のサービス」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000132397.html, (参照 26-10-07).
- ^ PR TIMES. 「SNS・ニュースから事業リスクを迅速に把握「インシデント検知サービス powered by Meltwater」の提供を開始」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000162750.html, (参照 26-10-07).












