DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題とその対応策について解説

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題とその対応策について解説

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だーだい
フリーランスWebライター兼Web製作者。Webライターとしてガジェットメディアやプログラミングに関する記事を執筆する傍ら、LP制作とWordPressの改修案件もこなしつつ、活動しています。 profile

株式会社SIGNATEは、DX人材の育成を重視している大企業のDX推進担当者562名を対象に「DX人材の育成を強化していきたいロール」に関する調査を実施しました。[1]

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説1

PRTimesより

その結果、「ビジネスアーキテクト」(23.7%)が最も多く、次に「データサイエンティスト」(22.6%)、「ソフトウェアエンジニア」(16.5%)と続きました。

最も票を集めた「ビジネスアーキテクト」とは、組織の戦略やプロセス、情報技術を総合的に理解してビジネスの目標や成果を最大化する役割を担う人材を指します。

DXに置き換えると、デジタル変革の目標を定義してそれを達成するためのチームを編成し、必要な業務プロセスを設計する人材です。

なぜ多くのDX推進担当者がビジネスアーキテクトの育成を望んでいるのでしょうか。

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説2

PRTimesより

ビジネスアーキテクトの育成を強化したい理由については「新規事業開発の加速に繋がるから」(61.8%)が最も多く、「技術と戦略の間の橋渡し役となるから」(56.4%)、「ビジネスプロセスの改善や効率化を客観的に行えるから」(55.5%)と続きました。

ビジネスアーキテクトが異なる事業や部署同士の橋渡しとなり、ビジネスがスムーズに進むことが伺えます。組織の潤滑油ともいえるビジネスアーキテクトですが、育成についてはどのような現状なのでしょうか。

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説3

PRTimesより

ビジネスアーキテクトの育成状況については「施策を実施しているが、まだ育成成果には結びついていない」(26.4%)が最も多く、「育成環境が整備されてきており、一部育成の成果が出ている」(22.7%)、「実施に向けた構想があるが、施策を進められていない」(21.8%)と続きました。

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説4

PRTimesより

ビジネスアーキテクトの育成を進めるうえでの課題について、全体の84.5%が必要性を感じていると回答しました。また、半数の人が「とてもある」と回答していることから、DXにおいてビジネスアーキテクトの重要性が伺えます。

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説5

PRTimesより

ビジネスアーキテクトの育成における課題については「必要なスキルや知識が不足している」(59.1%)が最も多く、「実践力を養成する最適な教育が見つからない」、「人材のビジネス系スキルの測定・評価が難しい」が同率の52.7%でした。

上記の課題に共通していることとして、ビジネスアーキテクトを育成して評価するまでの環境が整っていないことが伺えます。これらの解決策として各社でどのように動いているのでしょうか。

DX人材の育成で最も強化したいのは「ビジネスアーキテクト」。育成の現状や課題について解説6

PRTimesより

ビジネスアーキテクトの育成で注力したいことについては「社内システムの構築/見直し」(60.9%)が最も多く、「ビジネスアーキテクトに特化した教育制度の導入・実践」(52.7%)、「最新のデジタル技術やツールに関するスキルの習得」(51.8%)と続きました。

ビジネスアーキテクト育成のために環境づくりが重要だという企業が多いようです。また、最新のデジタル技術やツールに関するスキルの習得にも必要性を感じていることがわかります。

DXプロジェクトでビジネスアーキテクトに求められること

DXプロジェクトを実施するビジネスアーキテクトには、異なる事業間をスムーズに橋渡しするコミュニケーション力が求められます。そのため、育成する際の人材選びも重要です。

プロジェクトを成功させるための計画を立案・管理するプロジェクトマネジメント力も求められます。また、デジタル技術を用いて自社の仕組みを変革するので、IT知識やツールに関するスキルも求められる可能性があります。

DXプロジェクトにおけるビジネスアーキテクトに求められること

  • ・異なる事業間をスムーズに橋渡しするコミュニケーション力

    ・プロジェクトマネジメント力

    ・デジタル技術に関する知識とスキル

上記の内容を満たすためには、どのような研修を取り入れるのがよいのでしょうか。

企業が提供している研修を取り入れるのも手段のひとつ

DXにおけるビジネスアーキテクトを育成したい場合、企業が提供しているビジネスアーキテクト育成研修やDX研修の利用も教育手段のひとつです。

たとえばコードキャンプ社が提供している「DX人材育成研修」は、DXの基礎やプロジェクトマネジメント、業務効率化実践講座まで体系的に習得できます。

DX研修で身に付けた知識とスキルにコミュニケーション力も考慮して評価することで、DXプロジェクトに適したビジネスアーキテクトを育成できます。

References

  1. ^ PRTimes. 「【大企業の人事・教育・DX推進担当者に聞いた!】DX推進スキル標準の中で、特に育成に注力したいロール 第1位は「ビジネスアーキテクト」に」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000038674.html, (参照 2024-02-16).
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