Figmaのオートレイアウトで要素を重ねる方法
Figmaのオートレイアウトで要素を重ねる方法について、以下2つを簡単に解説します。
- 絶対位置を活用した要素の重ね方
- キャンバススタッキングによる要素の重ね順変更
絶対位置を活用した要素の重ね方
Figmaのオートレイアウトで要素を重ねるには、絶対位置機能を活用することが効果的です。オートレイアウトが設定されたフレーム内で特定の要素を選択し、右側のプロパティパネルにあるY座標の横の括弧付きプラスアイコンをクリックします。これにより選択した要素がオートレイアウトの制約から解放され、自由に配置できます。
絶対位置で配置された要素は、CSSのposition: absolute;と同様の挙動を示します。この機能を使うことで、オートレイアウトの規則を無視して要素を重ねたり、フレームの特定の位置に固定したりすることができます。例えば、カード型UIの右上にボタンを配置するような場合に非常に便利な機能となっています。
絶対位置で配置した要素は、親要素となる背景オブジェクト上で自由に動かすことが可能。ただし背景オブジェクトの範囲外には、み出した部分は表示されないため注意が必要です。また、フレームのサイズ変更に合わせて要素を追従させたい場合は、右パネルの「制約」設定を適切に調整することで実現できます。
キャンバススタッキングによる要素の重ね順変更
Figmaのオートレイアウトでは、デフォルトで左側の要素が前面に表示されます。しかしキャンバススタッキング機能を使用することで、この重ね順を簡単に変更可能です。オートレイアウトが適用されたフレームを選択し、右側のプロパティパネルの詳細設定を開きます。そこにある「キャンバススタッキング」オプションで「最前面に最後のアイテム」を選択すると、右側の要素から順に前面に表示されるようになるのです。
この機能は複数の要素を重ねて表示する必要がある場合に有用です。たとえばカード型UIでアイコンや、バッジを重ねて表示したい場合などに活用できます。キャンバススタッキングを調整することで、デザインの意図に合わせて要素の重なり順を自由にコントロールすることが可能です。
Figmaオートレイアウトの入れ子構造を活用する方法
Figmaオートレイアウトの入れ子構造活用法について、以下2つを簡単に解説します。
- 縦横混合レイアウトの作成方法
- 縦横を組み合わせたレイアウトの作り方
縦横を組み合わせたレイアウトの作り方
Figmaのオートレイアウトを使って縦と横のレイアウトを組み合わせる方法は、複雑なデザインを簡単に作るための基本テクニックです。たとえば横方向に並んだ要素の中に縦方向に並ぶ要素を入れることで、カードデザインやメニューのような複雑なレイアウトを作成できます。
具体的にはまず横並びのオートレイアウトフレームを作り、その中に縦並びのフレームを追加します。これにより横に並んだ要素の中で、縦に整列した要素を作り出すことが可能。この方法を使うと画面サイズが変わってもデザインが崩れにくく、同じコンポーネントを何度も再利用できます。
また、「入れ子」の仕組みは何層にも重ねられるため、大きな構造から小さなパーツまで一貫してオートレイアウトで作成できます。たとえばページ全体のヘッダーやフッターだけでなく、ボタンやフォームなどの細かいパーツまですべてを効率的に管理できるのです。
部分的な余白調整のテクニック
Figmaのオートレイアウトを使用する際、部分的に余白を調整したい場合があります。たとえば全体的には16pxの間隔で要素を配置しつつ、特定の要素間だけ8pxの間隔にしたいという場合です。このような細かい調整を行うためには、オートレイアウトの入れ子構造を巧みに利用する必要があります。
具体的な方法としては調整したい要素をグループ化し、そのグループに対して別のオートレイアウトを適用します。画像やテキスト、ボタンを含む縦並びのオートレイアウトフレームがあり、テキスト部分のみ間隔を変えたい場合にテキスト要素だけを別のオートレイアウトフレームでグループ化します。これにより大きな構造と小さな構造で、異なる間隔設定が可能です。
この技術を使いこなすためには、レイヤー構造を論理的に整理する必要があります。複雑なデザインになるほど、どの要素がどのオートレイアウトに属しているかを把握することが重要です。適切にグループ化と入れ子構造を活用することでデザインの一貫性を保ちながら、必要な箇所だけ細かく調整することが可能です。
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