現在の見出し:1.1節:数値入力と加算機能
見出し一覧
- 1.1節:数値入力と加算機能
- - 数値入力処理の実装
- - 加算結果表示の実装
【PR】『Python』を学べる企業・個人向けのプログラミングコース
数値入力処理の実装
第1章1.1節では、数値入力処理と加算結果表示を実装し、電卓アプリの基盤を作成していきます。これから電卓アプリを開発していくにあたり、pyファイルを作成して「コマンドラインでの実行」をその都度行ってみてください。
まずは、電卓アプリの基盤となる数値入力処理を実装します。数値入力処理ではユーザーから2つの数値を受け取り、計算に使用できる形式に変換する機能を作成します。
数値入力処理ではinput()
関数関数は一定の処理をまとめたプログラムの塊です。を使用して、ユーザーから文字列文字列は文字の並びを表現するデータ型で、テキストデータを扱うための基本的な構造として広く使用されています。として数値を受け取ります。input()
関数は常に文字列型(str)でデータを返すため、数値計算を行うにはfloat()
関数を使用して、浮動小数点数浮動小数点数は実数を表現するための数値表現方式で、仮数部と指数部に分けて表現し、非常に大きな数や小さな数を効率的に扱えます。型に変換する必要があります。
float()
関数を選択する理由は、整数と小数点を含む数値の両方を扱えるためです。int()
関数では小数点を含む数値(例:3.14)を正しく処理できませんが、float()
関数なら整数(例:5)も小数(例:3.14)も適切に処理できます。
以下のコードでは、2つの数値を順次入力し、それぞれを変数変数はデータを一時的に記憶しておく場所です。に保存する基本的な処理を実装しています。入力プロンプトには具体的な指示を含めることで、ユーザーが何を入力すべきかを明確にしています。
# コード
print("電卓アプリケーション")
print("2つの数値を入力してください")
num1 = float(input("最初の数値を入力してください: "))
num2 = float(input("2番目の数値を入力してください: "))
print(f"入力された数値: {num1}, {num2}")
# 実行結果
電卓アプリケーション
2つの数値を入力してください
最初の数値を入力してください: 10
2番目の数値を入力してください: 5
入力された数値: 10.0, 5.0
行数 | コード | 解説 |
---|---|---|
1行目 | print("電卓アプリケーション") |
アプリケーションのタイトルを表示する |
2行目 | print("2つの数値を入力してください") |
ユーザーに対する入力指示を表示する |
3行目 | num1 = float(input("最初の数値を入力してください: ")) |
ユーザーから最初の数値を文字列で受け取り、float型に変換してnum1変数に代入代入は変数に値を割り当てる操作です。する |
4行目 | num2 = float(input("2番目の数値を入力してください: ")) |
ユーザーから2番目の数値を文字列で受け取り、float型に変換してnum2変数に代入する |
5行目 | print(f"入力された数値: {num1}, {num2}") |
f-stringを使用して入力された2つの数値を確認表示する |