
日本語や英語などの自然言語で指示した内容を元に、Webアプリやコードを生成できるAIツール「GPT Engineer」。作りたい内容を日本語で指定するだけでタスク管理のようなWebアプリを簡単に生成できます。
GPT Engineerを使うことでコードの生成やUIを生成できるため、業務効率化やスムーズなプロトタイプの生成が可能です。
本記事ではGPT Engineerの使い方や料金プランの詳細、類似ツールであるBoltとの違いについて解説します。
GPT Engineerとは
GPT-Engineerはプログラミングの知識がなくても、日本語や英語などの自然言語でコードとUIを生成できるAI開発支援ツールです。利用条件はSNSやメールアドレスでアカウント登録するだけなので、誰でも手軽に利用できます。
さまざまなプログラミング言語に対応しており、新規のコードを生成するだけでなく既存コードの修正や機能追加も実行可能。効率的にアプリ開発を進められることから注目を集めています。
GPT-Engineerめっちゃ変化してる。まだα版っぽいから使えないけどコンポーネント毎に修正できるようになったら非常に神。
— るるむ | AIで爆速サービス開発🥳 (@AI_Studenttt) October 26, 2024
あと、supabaseとの連携もさらに簡単になりました。右上からボタンを2回押すだけ。
全員GPT-Engineerを使いなさい! pic.twitter.com/plmawkLJbO
たとえばアプリのアイデアを入力すれば瞬時にプロトタイプが生成され、エンジニア以外の人でも短時間でデモ作成や初期のアイデア検証が可能です。
ほかにも、GPT-Engineerは自然言語でのバグ修正指示や機能追加にも対応しています。結果としてコードの改善を迅速に行えるため、開発スピードの向上やコストを削減できるのも魅力のひとつです。
GPT Engineerでできること
GPT Engineerでできることは下記の通りです。
- フロントエンド開発とバックエンドのコード生成
- 迅速で正確なコード生成
- リポジトリを作成し共同作業が可能
各内容について詳しく解説します。
フロントエンド開発とバックエンドのコード生成
GPT Engineerはフロントエンド開発に優れています。HTMLやCSS、JavaScriptなどを活用し、効率的にUIを構築できるのが特徴です。
ほかにもReactなどのフレームワークや技術スタックをサポートし、視覚的でインタラクティブなWebアプリを作成する際に便利です。
Pythonのようなバックエンド向け言語もサポートしていますが、これは主にデータ処理やサーバー管理などのロジックに活用されます。
迅速で正確なコード生成
GPT Engineerは指示に基づいてすばやくコードを生成し、高品質な結果を提供します。プロンプトを入力するだけで短時間で動作するコードが出力され、初期段階での修正作業も少なく済むためスムーズに開発が進められます。
リポジトリを作成し共同作業が可能
GPT Engineerではリポジトリを作成してコードをバージョン管理しながら、チームでの共同作業が可能です。GitHubと連携することでリアルタイムでの変更や修正が反映され、メンバー間で効率的なコラボレーションを実現します。
また、編集履歴も管理されるため、必要に応じて過去のバージョンに戻すことも容易です。
GPT EngineerとBoltの違い
BoltはGPT Engineerと同じく、自然言語でWebアプリやWebサイトなどを作成できるツールです。それぞれの違いについて紹介します。
設計支援と自動ドキュメント生成
GPT Engineer |
設計図の生成や各コード部分へのドキュメント自動生成が可能で、共同開発やメンテナンスが容易です。 モジュールや関数に自動コメントが追加され、後続の開発者も理解しやすい構成です。 |
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Bolt |
ドキュメント生成機能は限定的ですが、インタラクティブな編集が可能です。 生成後のコードに対する細かな修正指示も即時に反映され、パラメータ調整や小規模なコードを追加しやすいのが特徴です。 |
テストとデバッグ支援
GPT Engineer |
自動テストケース生成機能が備わっており、テストコードの生成と結果取得が自動化されています。 エラーログの解析や修正提案も自動で行われるため、テスト時間を短縮できます。 |
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Bolt | テストとデバッグはユーザーの手動操作が中心です。コード生成後にエラーログ確認や修正指示をリアルタイムで行い、ピンポイントでの修正が可能です。 |
API連携とサードパーティサービスの活用
GPT Engineer |
サードパーティAPIやライブラリの利用時に、リクエスト形式やデータ取得方法が自動で組み込まれます。 ほかのクラウドサービスやデータベースとの連携がスムーズです。 |
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Bolt | APIの呼び出しやライブラリの組み込みに対応していますが、ユーザーが手動で詳細な指示を出す必要があります。 |
GPT Engineerは設計からメンテナンスまでを視野に入れた包括的な支援が特徴で、API連携も自動で実行可能です。
Boltはユーザーの細かい指示に即応できる点で、リアルタイムでの修正が求められる場面に適しています。

GPT Engineerの料金プラン
GPT Engineerの料金プランは下記の通りです。
プラン | 料金(月額) | 特徴 |
---|---|---|
FREE | 無料 |
|
PRO | 19dドル |
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TEAMS | 要問合せ |
|
GPT Engineerの使い方
はじめにGPT Engineerの公式ページへアクセスします。
GPT Engineer:https://gptengineer.app/

GPT Engineerより
トップ画面の右上にある「Sign Up」をクリックします。

GPT Engineerより
Googleアカウント・Githubアカウント・メールアドレスのいずれかを使ってアカウントを作成してください。

GPT Engineerより
アカウント作成が終わると上記画面が表示されます。赤矢印が指している入力欄へ作りたいアプリの内容を入力します。
画面上部にある4つの選択肢は、具体的なプロンプト例です。テストとして一番左にある「A dashboard to manage my startup's operations(スタートアップの業務を管理するダッシュボード)」というプロンプトを実行してみましょう。

GPT Engineerより
すると上記のように画面左で実行内容が出力され、画面右にプレビュー画面が表示されます。
GPT Engineerでタスク管理アプリを作ってみる
では実際に日本語でアプリを作ってみます。
プロンプトの内容
「タスク管理アプリのシンプルなUIを作成してください。タスク追加ボタンとタスク一覧表示するエリアを含んで下さい。」
実行結果は下記の通りです。

GPT Engineerより
このように終了したタスクをクリックして選択したり、画面右下から新しいタスクを追加できる管理ツールを作成できました。

GPT Engineerより
作成したアプリは画面右上にある「Publish」から一般公開できます。実際に公開したアプリは下記のURLからアクセスできます。