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- 3.1節:継続機能の制御処理
- - while文による継続実行機能の実装
- - 論理演算子による終了判定機能の追加
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while文による継続実行機能の実装
第3章3.1節では、前節(第2章2.2節)で作成したコードを基盤として、while文による継続実行機能を実装します。現在のプログラムプログラムはコンピュータに対して何をすべきかを指示する一連の命令です。は1回の変換処理を実行すると終了してしまうため、while文を使用した無限ループ無限ループはプログラムが終了条件を満たさずに永続的に繰り返される状態で、意図的に作成される場合とプログラミングエラーの場合があります。を構築し、アプリケーションの利用を継続できるようにしていきます。
今回の実装では「quit」という特定の文字列文字列は文字の並びを表現するデータ型で、テキストデータを扱うための基本的な構造として広く使用されています。が入力された場合、breakbreak文は、ループやスイッチ文を途中で終了させるためのプログラミング制御構文で、特定条件で即座にループから抜け出せます。文でループループは一連の命令を繰り返し実行する構造です。から脱出する終了制御を追加します。ユーザーは複数の文字列に対して連続的に変換処理を適用できるようになり、任意のタイミングでツールを終了できる実用的な文字列変換ツールが完成します。
# コード
while True:
text = input("変換したい文字列を入力してください (quitで終了): ")
if text == "quit":
print("プログラムを終了します")
break
print(f"入力された文字列: {text}")
print(f"文字数: {len(text)}")
print("変換方式を選択してください")
print("1: 大文字変換")
print("2: 小文字変換")
print("3: 文字置換")
print("4: 空白除去")
choice_str = input("選択 (1, 2, 3, 4): ")
if choice_str == "1" or choice_str == "2" or choice_str == "3" or choice_str == "4":
choice = int(choice_str)
if choice == 1:
result = text.upper()
print(f"大文字変換結果: {result}")
elif choice == 2:
result = text.lower()
print(f"小文字変換結果: {result}")
elif choice == 3:
old_text = input("置換したい文字列を入力してください: ")
new_text = input("置換後の文字列を入力してください: ")
result = text.replace(old_text, new_text)
print(f"置換前: {text}")
print(f"置換後: {result}")
elif choice == 4:
result = text.strip()
print(f"空白除去前: '{text}'")
print(f"空白除去後: '{result}'")
else:
print("1、2、3、または4を入力してください")
print()
# 実行結果
変換したい文字列を入力してください (quitで終了): Hello World
入力された文字列: Hello World
文字数: 11
変換方式を選択してください
1: 大文字変換
2: 小文字変換
3: 文字置換
4: 空白除去
選択 (1, 2, 3, 4): 1
大文字変換結果: HELLO WORLD
変換したい文字列を入力してください (quitで終了): python programming
入力された文字列: python programming
文字数: 18
変換方式を選択してください
1: 大文字変換
2: 小文字変換
3: 文字置換
4: 空白除去
選択 (1, 2, 3, 4): 3
置換したい文字列を入力してください: python
置換後の文字列を入力してください: Python
置換前: python programming
置換後: Python programming
変換したい文字列を入力してください (quitで終了): quit
プログラムを終了します
行数 | 種別 | コード | 解説 |
---|---|---|---|
1行目 | 新規 | while True: |
Trueによる無限ループを開始し、継続実行機能を実装 |
2行目 | 変更 | text = input("変換したい文字列を入力してください (quitで終了): ") |
入力プロンプトに終了方法を追加し、ユーザーに操作方法を案内 |
3行目 | 新規 | if text == "quit": |
入力値が「quit」かどうかを等価演算子演算子は数値や文字列などのデータを扱う際に使用される記号や記述方法です。で判定 |
4行目 | 新規 | print("プログラムを終了します") |
終了時のメッセージをユーザーに表示 |
5行目 | 新規 | break |
break文でwhile文のループから脱出してプログラムを終了 |
29行目 | 新規 | print() |
各変換処理完了後に空行を出力し、次の処理との区切りを明確化 |