Googleは2024年2月8日、Google Bardの名前を「Gemini」へ変更することと有料プランである「Gemini Advanced」の提供を発表しました。
Gemini AdvancedはGeminiよりも高性能なモデルである「Gemini Ultra 1.0」を搭載しているのが特徴。ほかの生成AIサービスよりもパフォーマンスが高いと評価されています。
また、2024年5月15日に行われたGeminiのアップデートにより、Gemini 1.5 ProがGemini Advancedで利用可能になりました
そこで今回はGemini Advancedに登録して所感を確かめてみました。Gemini Advancedの特徴や実際の使い方、料金形態など詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Gemini Advancedとは
Gemini AdvancedはGoogle AIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。Bardから名前が変わったGeminiの有料プランで、Googleの最高峰モデル「Gemini Ultra 1.0」を搭載しています。[1]
Gemini Advancedで実行できるタスクは下記の通りです。
高度な文章生成
- 詩・小説・脚本・コードなどさまざまな形式の文章を生成
- 指示に従って正確かつ創造的に文章を生成
- 文章の要約や翻訳、質問応答も対応可能
情報検索
- 膨大な情報から必要な情報を迅速に検索
- 検索結果を分析し、関連性の高い情報を見つけ出す
データ分析
- 大量のデータを分析して意味のある洞察や結論を導き出す
- データからパターンや傾向を見つけ出して予測を行う
- データに基づいて意思決定を支援
その他の機能
- 翻訳:100以上の言語に対応
- コード生成:複雑なコードを生成
- 音声認識:音声からテキストに変換
Gemini Advancedは高度な並列処理技術により、高速で処理を実行可能。WebブラウザやAPIなどの方法で利用できます。
また、2TBもの膨大なテキストデータを読み込みできるため、論文などの大容量データにも活用できるのが魅力。今後はGmailやGoogleドキュメントなどの Geminiも搭載予定です。
Gemini Advancedの利用料金はいくら?日本語に対応しているのか?
Gemini Advancedの月額料金は2900円で、登録から2か月間は無料で利用可能。2ヶ月経つと自動で契約更新されるので、2ヶ月以内に解約すれば料金はかかりません。
Gemini Advancedは日本語でも利用できます。実際に日本語で使ってみましたがスムーズにやり取りできました。
とはいえ、Gemini Advancedの公式サイトには英語のみ最適化されていると記載されているので、英語に比べると品質が劣る可能性があります。GeminiとGemini Advancedの違い
GeminiとGemini Advancedは、Google AIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。どちらも文章生成や情報検索、データ分析などさまざまなタスクを実行できます。主な違いは以下の通りです。
項目 | Gemini | Gemini Advanced |
---|---|---|
料金 | 無料 | 月額2900円(2か月間無料) |
データ量 | 少ない | 多い |
処理速度 | 遅い | 速い |
利用方法 | Webブラウザ | Webブラウザ、API |
Geminiは無料で利用できるLLMです。基本的な文章生成や情報検索、データ分析などのタスクを実行できます。ただし、利用できる機能や制度の高さ、データ量はGemini Advancedの方が優れています。
Gemini Advancedは月額制のサービスです。Geminiよりも高度な機能やデータ量、処理速度を提供します。また、APIを通じてプログラムから利用することも可能です。
どちらを選ぶべきかは利用目的や予算によって異なります。無料でLLMを試してみたい方はGemini、より高度な機能やデータ量、処理速度を求める方はGemini Advancedがおすすめです。
【2ヶ月無料】Gemini Advancedの登録方法
はじめに、Gemini Advancedのトップページへアクセスします。Gemini Advancedの公式ページは英語表記なので、Google翻訳やDeeplなどを活用sるのがおすすめです。
Gemini Advancedのトップページ:https://gemini.google.com/advanced?hl=en
Gemini Advancedより
トップページの中心にある「2ヶ月無料でお試しいただけます」(Try for 2 month, at no charge)をクリックしてください。
Gemini Advancedより
aサービス紹介画面が表示されるので、画面下部にある「トライアルを開始」ボタンをクリックします。
Gemini Advancedより
利用規約が表示されるので、詳細内容を確認後「同意する」をクリックしましょう。
Gemini Advancedより
Google AI Premiumの購入画面が表示されます。Googleアカウントとクレジットカード情報がすでに紐づいている人は、そのまま「定期購入」ボタンを押して下さい。クレジットカード未登録の場合はカード情報が必要になります。
また、文中に解約情報に関するリンクもあったので確認してみました。
Gemini Advancedより
どうやらGoogle Playの定期購入画面[2]へアクセスして解約申請できるようです。
Gemini Advancedより
「定期購入」ボタンを押したあとは上記画面が表示されるので、「閉じる」ボタンをクリックしてください。
Gemini Advancedより
「Gemini Advancedをご利用いただけます」という画面が表示されます。「Gemini Advancedに移動」ボタンを押すことで操作画面へ移行します。これでGemini Advancedの登録作業は完了です。
Gmailより
また、Gemini Advancedの請求内容がGmailに届いているので、念のために確認しておきましょう。
Gemini Advancedの使い方
Gemini Advancedより
はじめに、Gemini Advancedの操作画面について解説します。画面左上の三本線をクリックすると、これまでのチャット画面が表示されます。
また、Gemini Advancedの右にある「▼」をクリックすることで、Geminiの画面と切り替えることが可能です。
Gemini Advancedより
Gemini Advancedはトップ画面のチャット欄に文章や画像、音声などを入力して指示できます。今回はテストとして「Gemini Advancedでできることを教えて下さい。」と入力します。
Gemini Advancedより
実際の出力結果
Gemini Advancedは、Google AIが開発した大規模言語モデル(LLM)の有料版です。従来のBard(無料版)よりも高度な機能が搭載されており、以下のような様々なタスクを実行できます。
1. 文章生成
長文の文章を要約する
文章を別の視点で書き換える
詩、コード、脚本、音楽作品、メール、手紙など、様々な形式の文章を創作する
文章の翻訳を行う
文章の校正・編集を行う
質問に対する回答を生成する
2. 情報検索
インターネット上の膨大な情報から、質問に関連する情報を検索し、要約して提示する
複数の文献を比較・分析し、レポートを作成する
3. データ分析
データから洞察を得るための分析を行い、結果を分かりやすく可視化する
データに基づいて、予測や提案を行う
従来のBardとの違い
Gemini Advancedは、Bardの機能に加えて、以下の点が強化されています。
より長い文章を生成できる
より複雑なタスクを実行できる
より多くのデータにアクセスできる
処理速度が速い
利用方法
Gemini Advancedは、Webブラウザから利用できます。利用するには、Googleアカウントが必要です。詳細については、Gemini Advancedの利用方法: [無効な URL を削除しました]。
まとめ
Gemini Advancedは、様々なタスクを実行できる高度なLLMです。文章生成、情報検索、データ分析など、様々な用途に利用できます。
参考資料
Gemini Advanced 公式サイト: https://gemini.google.com/
Gemini Advanced 機能紹介: [無効な URL を削除しました]
Gemini Advanced 料金: [無効な URL を削除しました]
Gemini Advanced 利用方法: [無効な URL を削除しました]
上記画面のようにGemini Advancedでできることに関する前置きと、具体的な内容をリスト形式で綺麗に回答してくれます。
Gemini Advancedより
チャットの後半部分には参照したリンク先も掲載されているので、文章の事実確認をしやすいのがうれしいポイントです。
画面上の矢印が指している「共有・エクスポートアイコン」をクリックすることで、GoogleドキュメントにエクスポートしたりGmailに下書き保存したりできます。
Gemini Advancedで画像を読み込んでみる
Gemini Advancedより
チャット欄の右側にある写真のアイコンをクリックすることで画像をアップロードできます。今回は白い柴犬をアップロードし、画像の内容を認識できるのか試してみましょう。
Gemini Advancedより
上記のように画像の特徴を的確に捉えていることがわかります。また、プロンプトを用いた画像の生成も試みたのですが、下記のように利用できないと表示されました。
Gemini Advancedより
英語でも試してみましたが双方ともうまくいきませんでした。画像も生成できるという認識だったのでこの点は残念なポイントですね。もし画像を生成する方法が間違っている場合は、コメントで教えてくれると嬉しいです。
References
- ^ Gemini Advanced. https://gemini.google.com/u/0/advanced, (参照 2024-02-21).
- ^ Google Playヘルプ. 「Google Play での定期購入の解約、一時停止、変更」. https://support.google.com/googleplay/answer/7018481, (参照 2024-02-21).