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- 3.3節:Yamlを用いた構造化プロンプトの使い方
- - Yamlの表記ルールを理解しよう
- - Yamlで構造化プロンプトを作るための5つのコツ
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Yamlの表記ルールを理解しよう
Yamlの特徴を理解したあとは、実際にYamlを書くためのルールを覚えていきます。
1. インデントで情報をグループ化する
YAMLでは関連する情報をまとめるときに、半角スペースで字下げ(インデント)して階層構造を作ります。 これによってChatGPTも「これは同じまとまり」として理解しやすくなります。
ボタン:
テキスト: "今すぐチェック"
配置: "右下"
色: "ゴールド"
2. コードブロックで囲む
YAML全体は<pre><code>
で囲んで送信します。 こうすることでインデントや改行がそのまま伝わり、ChatGPTが正しく読み取れるようになります。
<pre><code>
商品名: "透肌ジェル"
キャッチコピー: "透明感、ひと塗りで"
</pre></code>
<pre><code>
で囲まなくても理解はしてくれますが、より精度を高めたい方はコードブロックで囲むことがおすすめです。
3. 置き換えたい部分は目印にする
あとで内容を変えたい場所には、{{変数変数はデータを一時的に記憶しておく場所です。名}}
のように目印(プレースホルダー)を使います。 これでプロンプトをテンプレート化して、何度も使い回せるようになります。
商品名: "{{product_name}}"
キャッチコピー: "{{catchphrase}}"
4. 日本語のキー名で直感的に
YAMLでは英語でも日本語でもキー名が使えます。 日本語のほうが何を意味するか一目でわかるため、直感的でわかりやすくなります。
キャラクター:
名前: "{{hero_name}}"
表情: "{{expression}}"
Yamlを構造化プロンプトとして使う場合は日本語でも問題ありませんが、従来のようにソフトやアプリの設定ファイル設定ファイルはプログラムやシステムの動作を制御するためのパラメータや設定値を保存するファイルです。として活用する際は、英語での表記が必須になります。
5. リストは「-」で書く
セリフや表示する要素を複数並べたいときはリスト形式を使います。 以下のようにハイフン(-
)で始めて順番に並べましょう。
セリフ:
- "{{line1}}"
- "{{line2}}"
6. 説明と指示は分けて書く
YAMLの設定とそれをどう使ってほしいかの指示を別々に記述することで、ChatGPTが混乱せず正しく理解してくれます。
具体例
# --- 設定(説明) ---
商品名: "透肌ジェル"
ボタン:
テキスト: "透明感の秘密を見る"
配置: "右下"
色: "ゴールド"
# --- 指示 ---
この設定を使って、バナー画像を生成してください。
女性が商品を手に持ち、明るく清潔感のある背景にしてください。
このようにYAML部分では、デザインや構成などの設定情報だけを記述します。そのあとに「画像を生成してください」「女性モデルを登場させてください」などの実行指示を明確に分けて書くことで、ChatGPTが構造を正確に理解しやすくなるのです。
7. コメントは必要最低限に
YAMLでは #
でコメントを指定できますが、ChatGPTもそのコメントを読み取ります。 そのため本当に必要なメモだけにとどめることがおすすめです。
具体例
# 主人公の名前
キャラクター: "{{hero_name}}"
【補足】インデントと記号の扱いについて
YAMLではインデントにタブではなく半角スペース(2〜4個)を使うことをおすすめします。
また、カンマやコロン、空白が含まれる場合は、"ダブルクォート"
で値を囲むとより安全です。