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- 1.2節:コンピューター対戦機能の作成
- - コンピューター選択の実装
- - 勝敗判定機能の追加
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コンピューター選択の実装
前節(第1章 1.1節)で作成したコードを基盤として、コンピューターの選択機能を追加します。現在のコードではプレイヤーの入力検証までは実装されていますが、対戦相手となるコンピューターの選択機能が存在しないため、じゃんけんゲームとして成立していません。
整数型の変数変数はデータを一時的に記憶しておく場所です。を使用してコンピューターの選択を数値で表現し、算術演算子算術演算子は数値の計算を行うための記号や命令です。による計算結果を利用してランダムな選択を実現します。具体的には1、2、3の数値をそれぞれ「グー」「チョキ」「パー」に対応させ、条件分岐条件分岐はプログラム内で指定した条件によって処理の分岐を行う制御構造です。によって数値から文字列文字列は文字の並びを表現するデータ型で、テキストデータを扱うための基本的な構造として広く使用されています。への変換を行います。
以下が前節で作成したコードに、コンピューターの選択機能を追加したプログラムプログラムはコンピュータに対して何をすべきかを指示する一連の命令です。です。以下のコードでは、整数変数を使用してコンピューターの選択を決定し、ifif文はプログラムで条件分岐を行うための命令文です。文による条件分岐で選択結果を文字列に変換して表示します。
# コード
print("じゃんけんをしましょう!")
print("選択肢: グー、チョキ、パー")
player_choice = input("あなたの選択を入力してください: ")
if player_choice == "グー" or player_choice == "チョキ" or player_choice == "パー":
print(f"あなたが選んだのは: {player_choice}")
print("有効な選択です。")
computer_number = 1
if computer_number == 1:
computer_choice = "グー"
elif computer_number == 2:
computer_choice = "チョキ"
else:
computer_choice = "パー"
print(f"コンピューターが選んだのは: {computer_choice}")
else:
print("無効な選択です。グー、チョキ、パーのいずれかを入力してください。")
# 実行結果
じゃんけんをしましょう!
選択肢: グー、チョキ、パー
あなたの選択を入力してください: グー
あなたが選んだのは: グー
有効な選択です。
コンピューターが選んだのは: グー
行数 | 種別 | コード | 解説 |
---|---|---|---|
8行目 | 新規 | computer_number = 1 |
コンピューターの選択を整数型変数で表現し、1を代入代入は変数に値を割り当てる操作です。してグーを選択する |
9行目 | 新規 | if computer_number == 1: |
等価性演算子演算子は数値や文字列などのデータを扱う際に使用される記号や記述方法です。を使用して、変数の値が1の場合の条件分岐を開始する |
10行目 | 新規 | computer_choice = "グー" |
条件が真の場合、コンピューターの選択を表す文字列変数に「グー」を代入する |
11行目 | 新規 | elif computer_number == 2: |
elif文を使用して、変数の値が2の場合の条件分岐を追加する |
12行目 | 新規 | computer_choice = "チョキ" |
条件が真の場合、コンピューターの選択を表す文字列変数に「チョキ」を代入する |
13行目 | 新規 | else: |
else文を使用して、1でも2でもない場合(3の場合)の条件分岐を定義する |
14行目 | 新規 | computer_choice = "パー" |
残りの場合(3の場合)、コンピューターの選択を表す文字列変数に「パー」を代入する |
15行目 | 新規 | print(f"コンピューターが選んだのは: {computer_choice}") |
f-stringを使用して、コンピューターの選択結果を動的に表示する |