現在の見出し:7.3節:標準ライブラリ
見出し一覧
- 7.3節:標準ライブラリ
- - Pythonの標準ライブラリとは
- - 標準ライブラリの探し方
- - よく使われる標準ライブラリ
- - 7.4節の演習問題
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Pythonマスター講座第7章 7.3節で学べること
- Pythonの標準ライブラリライブラリは再利用可能なソフトウェアの部品です。の特徴
- 標準ライブラリの探し方
- 主要な標準ライブラリ
Pythonの標準ライブラリとは
標準ライブラリとは、Pythonをインストールした時に最初から使える機能をまとめたものです。追加でインストールする必要がなく、import
文を書くだけですぐに使えます。標準ライブラリには200以上の機能が含まれており、ファイル操作や日時処理、数学計算、ネットワークネットワークはコンピューターやスマートフォンなどの機器が互いに通信し合うための仕組みや手段です。通信など、プログラムプログラムはコンピュータに対して何をすべきかを指示する一連の命令です。を作る時によく使う基本的な機能がすべて揃っています。
外部ライブラリをダウンロードする前に、まず標準ライブラリで解決できないかを確認することが大切です。標準ライブラリを使えば、余計なインストール作業をしなくても多くの問題を解決できます。
※外部ライブラリは次のセクション7.4節で解説します
モジュール、ライブラリ、パッケージの違い
Pythonでコードを再利用する仕組みには、モジュール、パッケージ、ライブラリという3つの概念があります。これらは密接に関連していますが、それぞれ異なる役割を持っています。
用語 | 定義 | 例え | 具体例 | インポート例 |
---|---|---|---|---|
モジュール | 単一のPythonファイル(.py) | 1つの部品 | math.py、random.py | import math |
パッケージ | 複数のモジュールをディレクトリで整理したもの | 関連する部品をまとめた小箱 | os、datetime、json | import os.path from datetime import datetime |
ライブラリ | モジュールやパッケージの集合体(概念的な用語) | 小箱をまとめた大きな道具箱 | Python標準ライブラリ、NumPy、Pandas | import numpy as np |
# 関係性のイメージ
ライブラリ(道具箱)の中に → パッケージ(小箱)があり → その中にモジュール(部品)が入ってい
第7章では、モジュールとライブラリについて解説しますが、以下の理由からパッケージは詳しく解説しません。
- 初心者には複雑すぎる概念が多く、基本的な内容を理解してから学ぶ方が効果的
- 既存ライブラリの使用が多く、自分でパッケージを作成する機会は限られている<
今回は理解を深めるためにあえて3つに分類していますが、実際の開発では厳密に区別する必要はありません。重要なのは「どのようにインポートして使用するか」です。例えば、import math
でもfrom datetime import datetime
でも、同じように機能を呼び出して使えることが大切です。