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- 業界初の"ワンストップショップ"型データセンター向けソリューションを提供し、稼働開始までの期間(Time-to-Online)の短縮、パフォーマンスの最大化、コスト削減を実現
- クリティカル・コンピューティング、電源、冷却インフラ、管理ソフトウェア、データセンター向けサービスを含む包括的ソリューション
- 液冷に対応したモジュラー型のビルディングブロックは、顧客のワークロードや運用環境に応じて最適化された構成を可能にし、柔軟かつ高効率なシステム設計を実現
- データセンターレベルおよびラックレベルで事前検証済みのクラスター製品は、顧客仕様に基づき出荷前にスケールテストが行われ、導入先での迅速かつ確実な展開をサポート
カリフォルニア州サンノゼ, 2025年10月17日 /PRNewswire/ -- Super Micro Computer, Inc.(NASDAQ: SMCI)は、AI、HPC、クラウド、ストレージ、5G/エッジ、グリーンコンピューティングをリードする、トータルITソリューションプロバイダーです。同社は、新たなソリューションである 「Data Center Building Block Solutions®(DCBBS)」 を発表しました。この新しいソリューションは、企業や組織がデータセンター全体の設計から注文、構築までを単一のベンダーで完結できるようにすることで、稼働開始までの期間(Time-to-Online)を短縮し、品質と保守性の向上を実現するものです。提供されるインフラは、サーバー、ストレージ、管理ソフトウェア、液冷システム、ネットワーク機器、電気設備といったデータセンターに必要なすべての要素を網羅しており、Supermicroの製造施設において事前に統合・検証された状態で出荷されます。包括的なITソリューションを提供することで、企業はSupermicroと直接連携し、データセンター構築の全工程を大幅に簡素化することができます。
Supermicroの社長兼最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・リアン(Charles Liang)は次のように述べています。「当社は世界有数の大規模データセンター事業者に対してソリューションを提供してきた豊富な実績があります。その経験をもとに、ITインフラを一括提供することが、多くの企業にとってデータセンター構築の簡素化と最適化につながると確信しています。当社のグローバル製造チームは、お客様のニーズに合わせて協業する体制を整えており、高効率かつ最新のデータセンター構築に必要なすべてのIT要素を提供することが可能です。今回の新たなソリューションにより、データセンターの迅速な構築・展開を支援するサービスも提供できるようになります。当社の液冷技術は、最新世代のGPU、CPU、そしてその他電子機器向けに特別に設計および最適化されています。これらの技術を活用したSupermicroの液冷インフラコンポーネントを使用することで、従来の空冷型データセンターと比べて、最大40%の電力削減が実現可能です。」
詳しくはこちらをご覧ください:https://www.supermicro.com/ja/solutions/dcbbs


Data Center Building Block Solutions(DCBBS)の主要コンポーネント
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AIとコンピューティングシステム
- SupermicroのDCBBSは、最新のAIおよび高速演算技術を搭載したサーバー群を提供します。これには、NVIDIA、AMD、Intelの最新GPU/CPUに対応した、高密度・高効率・高スケーラビリティのシステムが含まれており、さまざまなワークロードに最適なフォームファクターを提供します。
- ペタスケールおよびオブジェクトストレージ対応のサーバーも提供しており、ソフトウェア・デファインド・ネットワーク(SDN)のパートナーと幅広く連携することで、高負荷なAI処理においても最大限のスループットを確保します。
- Supermicro独自設計の液冷コールドプレートは、各システム内の発熱部から最大98%の熱を効率的に除去することで、冷却性能とシステム安定性を大幅に向上させます。
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インラック(In-Rack)ソリューション
- クーラント分配マニホールド(CDM)およびクーラント分配ユニット(CDU)は複数の構成が用意されており、特に垂直型CDMはサーバー密度を向上させる効果があります。Supermicroのラック内CDUは、最大250kWの冷却能力(液温最大45℃)を持ち、冗長構成の電源およびポンプを標準搭載しています。
- リアドア・ヒート・エクスチェンジャー(RDHx)は、サーバーラック背面に直接設置され、熱源に近い場所で効果的に熱を除去します。これにより、空調設備への依存を大幅に削減し、データセンターのエネルギー効率が向上します。
- Supermicroが提供するイーサネットスイッチは最大800GbEのリンク速度、51.2Tbpsの帯域幅に対応しており、用途に応じた最適化がされています。また、パートナー製のEthernet、InfiniBand、Omni-Pathスイッチも顧客の要望に応じて選択可能です。ラックサイズに応じて設計された、1ラックあたり33kWの電力供給に対応した電源シェルフ、および48V DCで33kWのバックアップ電力を90秒間提供するバッテリーバックアップユニット(BBU)も提供されており、アプリケーションの状態保存を可能にすることで、停電時のリスクを大幅に軽減します。
- Supermicroは、液冷対応の最新世代サーバーに最適化された柔軟なラック構成を提供しており、電源やBBUを含む周辺装置をまとめて構築できます。
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インロー(In-Row)ソリューション
- Supermicroのインロー(In-Row)CDUは、高発熱の液冷対応ラックを複数同時に接続でき、最大1.8MWのサーバーからの熱を冷却可能です。これにより、高密度なサーバー環境でも安定した冷却が実現します。
- Liquid-to-Air(L2A)サイドカーは、サーバーから排出される温水をデータセンター内で冷却する独立ユニットであり、外部インフラの追加改修が不要です。最大200kWの冷却能力を持ち、柔軟な導入が可能です。
- Supermicro SuperClusterは、複数ラックとネットワークファブリックを統合したスケーラブルなクラスター構成を提供します。これらは事前にL11またはL12レベルの厳格な検証テストを受けており、企業は試験導入から本番環境へのスムーズな移行が可能です。
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インフラ設備ソリューション
- Supermicroは、データセンター全体の構築を支援するための設計、ネットワーク、冷却、電源といったインフラ設備も提供しています。ネットワークスイッチおよびケーブリングは、SupermicroのDCBBSにおいて極めて重要な要素です。同社は最適化されたトラフィック設計と緻密な統合、ケーブルルーティングとポートマッピングの設計、およびケーブル長の最適化を含むトータルな設計支援を提供しており、TTOの短縮、材料費・工事費の削減、顧客体験の向上に貢献します。ネットワークスイッチングファブリックは、複数のシステムが連携して複雑な課題を処理するワークロードに不可欠な技術となっています。Supermicroは、あらゆるアプリケーションプロファイルに対応する幅広いスイッチ群を提供しており、高性能、高信頼性、高適応性を備えています。
- データセンターの多様な冷却ニーズに対応するため、さまざまな構成に対応した液冷塔を提供しており、簡易な設置と並列接続による冷却能力の拡張が可能です。
- 水資源が限られる地域向けには、ドライクーラーも提供しています。これらは液冷タワーと同様のモジュラー設計で低PUE(電力使用効率)・低WUE(水使用効率)を実現し、断熱支援付き空気予冷機能により、高温環境でも効率的に熱の除去と安定した性能を確保します。
- 一部の施設では、500kWから3,000kWの出力に対応したSupermicro製発電機が利用でき、高速起動と高負荷対応、および自動切り替えスイッチによるシームレスな電源機能を備えています。
- 変圧器は、750kVAから5,000kVAまでの出力範囲で柔軟に構成可能です。これらは低インピーダンスの堅牢な電力供給を提供し、スマート監視やループ給電のオプションにより、迅速かつ信頼性の高い大規模導入をサポートします。
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管理ソフトウェア
- SuperCloud Composer®(SCC)は、サーバーやネットワークに加えて、液冷インフラも含めたデータセンターライフサイクル全体を一元管理できる統合ソリューションです。本ソフトウェアは、ラック単位での管理を可能にし、サーバー、ネットワーク機器、PDU(電源分配ユニット)、CDU(クーラント分配ユニット)、液冷塔、そしてサードパーティ製システムまでを包括的に統合管理します。さらに、SCCは電力管理、高度な水漏れ検知、保護機能、および警告通知機能を備えており、GPUや冷却インフラを安全に保護します。20,000台以上のホストを単一のポータルで管理できるスケーラビリティとチューニング機能も提供しています。
- SuperCloud Automation Center(SCAC)は、データセンターおよびエッジインフラに対応する企業向けの自動化プラットフォームで、ファームウェアやOSのプロビジョニングからKubernetesやAIワークロードの有効化までをあらかじめ構築された自動化ワークフローで管理します。セキュリティ、スケーラビリティ、ガバナンスの要件も満たしており、エンタープライズレベルの管理に最適です。
- SuperCloud Developer Experience Console(SCDX)は、開発者のためのセルフサービス型プロビジョニング環境を提供します。AIネイティブなワークフローと組み込みの可視化機能を備えており、開発チームがコードからモデルまでを迅速かつ安全に構築できる環境を実現します。
- また、SuperCloud Director(SCD)は、マルチテナント対応のAIクラウド制御プラットフォームであり、ベアメタルコンピュート、EthernetおよびInfiniBandネットワーク、そして複数のストレージ基盤との統合管理を可能にします。
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導入・展開サービス
- Supermicroは、DCBBSの一環として新たにSupermicroグローバルサービスを提供しています。本サービスは、データセンター設計、ソリューション検証、そして現地での導入・展開を含む包括的なプロフェッショナルサービスです。
- 本サービスには、長期的な運用支援や、ミッションクリティカルなシステム向けに4時間以内の現地対応オプションも含まれており、顧客のビジネスを継続的にサポートします。
- 更地状態からの新設構築や、空冷から液冷への改修に至るまで、顧客のニーズに応じた柔軟なサポートを提供します。これにより、データセンターの構築にかかるリードタイムを大幅に短縮できるほか、統合されたトータルソリューションにより、稼働までの時間を短縮し、より高品質な導入が可能となります。
Supermicroは、今後も先進的なデータセンターの構築と導入を迅速かつシンプルに行うための取り組みを強化していきます。特に、液冷技術の採用が求められる多くの次世代データセンターにおいては、単一のベンダーによる包括的なポートフォリオ提供によって、構築のスピードと品質の両立を実現します。
Super Micro Computer, Inc. について
Supermicro(NASDAQ: SMCI)は、アプリケーションに最適化したハードウェアとトータルITソリューションのグローバルリーダーです。米国カリフォルニア州サンノゼで設立し、本社を置くSupermicroは、エンタープライズ、クラウド、AI、HPC、IoT/Edgeを含むITインフラストラクチャ市場に、いち早くイノベーションを提供することに取り組んでいます。当社は、サーバー、AI、ストレージ、IoT、ネットワークスイッチ、ソフトウェア、保守サービスを提供する、トータルITソリューションのメーカーです。Supermicroのマザーボード、電源、シャーシに至る設計の専門知識は、自社開発および生産の向上を可能にし、世界中のお客様に、クラウドからエッジまでの次世代のイノベーションを提供しています。当社の製品は、生産規模と効率のため、グローバルな運用を活用して米国、アジア、オランダにおいて、設計および製造しており、TCOの改善、環境への影響を減らすグリーンコンピューティングを目指した最適化を促進しています。数々の受賞歴をもたらしている当社独自のServer Building Block Solutions®は、様々なフォームファクター、プロセッサー、メモリー、GPUなどのアクセラレーター、ストレージ、ネットワーク、電源、冷却方式(空冷や液冷)の組み合わせの中から、お客様に合った最適な構成を構築することが可能であり、アプリケーションとワークロードの最適化を実現します。
Supermicro、Server Building Block Solutions、We Keep IT Greenは、Super Micro Computer, Inc.の商標および/または登録商標です。
その他すべてのブランド、名称、商標は、それぞれの所有者に帰属します。
写真 - https://mma.prnasia.com/media2/2795300/DCBBS_solution_alpha.jpg?p=medium600
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ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/1443241/Supermicro_Logo.jpg?p=medium600