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チェンナイ(インド), 2025年10月16日 /PRNewswire/ -- インドで最も優れている教育機関Indian Institute of Technology Madras(以下、「IIT Madras」)は、Hyundai Motor India Limited(HMIL)のCSR部門であるHyundai Motor India Foundation(HMIF)と提携し、インドにおける小児がん治療の革新を目的とした先駆的な取り組み「Hyundai Hope for Cancer」を開始します。

この取り組みに対する複数年にわたる支援の一環として、HMIFは同プロジェクトに対し、社会的インパクト投資として総額5.6億ルピーを拠出します。HMILは、韓国の自動車メーカーであるHyundai Motorのインド法人です。同取り組みは、Hyundaiのグローバルプログラム「Hope on Wheels」に沿ったものであり、がんと闘う世界中の子どもたちを支援するという同社の長年にわたる取り組みをさらに強化するものです。
同取り組みの中核を担うのは、IIT Madras内に設立されたHyundai Centre for Cancer Genomicsです。同センターは、臨床医、研究者、製薬科学者、そして国際的なパートナーが協働する拠点としての役割も果たし、国際がんゲノムコンソーシアム(International Cancer Genome Consortium、ICGC)やWHOの国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、IARC)といった国際的な取り組みにも貢献します。
最近設立された同センターは、遺伝子変異を特定するためのゲノム解析にも注力し、国内の小児がんゲノムデータベースおよび個別化治療プロトコルの基盤構築を目指します。同センターには、インド初となる地域連携型のがん組織バイオバンクが設置されており、小児白血病およびリンパ腫に関する先進的なゲノム研究を可能にします。
同取り組みに対して総額5.6億ルピーを拠出するHMIFは、経済的に困難な患者が公平に治療を受けられるよう、3,000万ルピー規模となる専用のがん治療基金も設立しました。
同プロジェクトは、IIT Madrasの生物工学科に所属するS. Mahalingam教授が主導しています。
同センターはさらに以下の取り組みを進めます。
- 研究目的で1,600件以上のサンプルを収集・解析すること
- 30~50人の子どもに無償で治療を提供すること
- 100人以上の技術者に対しゲノミクス分野のスキル向上研修を実施すること
- 医療アクセスが限られた地域にモバイル医療ユニットを配備し、医療提供体制を拡充すること
インド政府教育大臣であるDharmendra Pradhan氏は、発足イベントに向けたメッセージを共有し、次のように述べました。「インドの小児がんゲノムデータベースの構築、早期発見およびスクリーニングの強化、そして支援が行き届かない地域への医療アクセス拡大を通じて、本プログラムは『皆の努力(Sabka Prayas)』の精神を体現しており、公平でテクノロジーを活用した医療への我々の取り組みを再確認するものです。私は全国の研究者、臨床医、そしてイノベーターの皆様に、このプラットフォームを通じて協力し、希望と精密医療、そして支援を必要とするすべての子どもたちにより良い生存率という成果をもたらすことを呼びかけます。」
写真:https://mma.prnasia.com/media2/2795633/IIT_Madras_HMIF.jpg?p=medium600
ロゴ:https://mma.prnasia.com/media2/1436503/IIT_Madras_Logo.jpg?p=medium600