バルセロナ(スペイン)、2025年3月11日 /PRNewswire/ -- ファーウェイはMWCバルセロナ2025で開催された「ファーウェイICTサステナビリティ・ラウンドテーブル(Huawei ICT Sustainability Roundtable)」で、政策立案者や情報通信技術(ICT)業界の関係者に対し、過去数年間のAIの急速な進歩によって新たなデジタル格差が生じないよう、オープン・イノベーションとコラボレーションを拡大するよう呼びかけました。

ファーウェイ輪番会長の胡厚崑(ケン・フー)氏は開会の挨拶で、ファーウェイのTECH4ALLプログラムを例に挙げ、デジタル・テクノロジーとパートナーシップが人類と地球の持続可能な変化を推進するのに役立っていることを強調しました。ただし、政府とICT産業は、デジタルの世界で誰一人取り残されることのないよう、協力的なプラットフォームを拡大しなければならないと同氏は強調しました。
「AIが世界をよりインテリジェントにするにつれ、新たなデジタル・デバイドが発生する可能性があります。私たちはこのことに注意を払い、ギャップを埋めるために協力する必要があります」とファーウェイの輪番会長であるケン・フー氏は述べています。「政策立案者はより包括的な制度的枠組みを構築し、オープン・イノベーションを受け入れるハイテク企業を増やす必要があります。我々は協力して、コラボレーションのためのよりオープンなプラットフォームを構築する必要があるのです。」
このような取り組みが実際にどのように行われているかを探るため、世界の専門家とファーウェイのTECH4ALLパートナーが「ICTサステナビリティ・ラウンドテーブル」に集まりました。専門家らは、デジタル・インクルージョン・プロジェクトによって、十分なサービスを受けていないコミュニティがデジタルの世界を受け入れるために必要なスキルをどのように身につけることができるかを紹介しました。
ケニア政府を代表して参加したJohn Tanui氏(エンジニア、CBS)は、ファーウェイのようなパートナーとの連携がケニアのVision 2030といかに一致しているかを強調しました。Vision 2030を実現するために、同国はデジタル・インフラの展開、デジタル化された政府サービス、遠隔地や農村地域向けのデジタル・スキル・トレーニングを通じてデジタル経済開発を推進しています。
たとえば、ファーウェイのTECH4ALL DigiTruck(トラックの荷台に搭載された移動教室)は2019年以来、約6,000人のケニアの若者にトレーニングを提供してきました。
「ケニアでは、誰一人取り残されてはならないと私たちは考えています。だからこそ、ファーウェイはTECH4ALLのような取り組みを通じてデジタル・スキルを向上させてくれる戦略的パートナーであり、私たちはデジタル・インクルージョンを推進するためにその取り組みを活用しているのです」とケニアの情報通信・デジタル経済省主席秘書官のJohn Tanui氏(エンジニア、CBS)は述べています。「モバイルのDigiTruckを使うことで、若者たちにスマートフォンの機能、オンライン上のリスク、責任あるインターネットの使用、学習のためのオンライン・アカウントとリソースの確保について訓練することができました。」
ケニア政府が2024年に発表した「DigiTruckデジタル・リテラシー・スキル・プログラム評価報告書(DigiTruck Digital Literacy Skills Program EvaluationReport)」によると、DigiTruck研修生の93%が研修によって仕事の能力を向上させました。この報告書では、元研修生の就職率が高いこと、電子商取引などのビジネス活動におけるインターネットの利用が大幅に増加していることも明らかにされています。ケニアのDigiTruckプロジェクトのパートナーであるGSMAも、DigiTruckの機動性がきわめて遠隔地のコミュニティに到達する価値を強調しました。
ユニバーサル・サービス・ファンド・パキスタン(Universal Service Fund Pakistan、略称USF)は、パキスタン政府、ファーウェイ、ITU-Dとの連携により、デジタル・スキルのトレーニングと組み合わせた接続性、e教育、eヘルスの取り組みを地域社会にもたらすTECH4ALLスマート・ビレッジ・パキスタン(TECH4ALL Smart Village Pakistan)プロジェクトを通じて、農村がどのように変革されているかを調査しました。ユネスコとスペインのアリカンテ大学は、次世代のICT人材を育成するためのファーウェイICTアカデミー(Huawei ICT Academy)との協力など、グローバルなデジタル・スキル開発に焦点を当てています。
自然保護の分野では、国際自然保護連合(IUCN)が、保護地域向けの革新的な技術ソリューションによって11か国で13の主要プロジェクトを支援してきたIUCN-Huawei TECH4ALL Tech4Natureグローバル・パートナーシップを通じて、ICTが自然保護をどのように再定義しているかを紹介しました。
ラウンドテーブルで検討されたすべてのプロジェクトに共通するのは、技術革新とセクターを超えたパートナーシップに重点を置いていることであり、これは、包括的で持続可能なデジタル世界を実現するためにICTの力を活用するために不可欠なアプローチです。
TECH4ALLについて
TECH4ALLは、ファーウェイが行なっている長期的なデジタル・インクルージョンの取り組みであり、行動計画です。革新的な技術とパートナーシップによって可能となるTECH4ALLは、デジタル世界におけるインクルージョンとサステナビリティを実現するよう設計されています。
ファーウェイのTECH4ALLに関するウェブサイトについては、以下をご覧ください:https://www.huawei.com/en/tech4all
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