AIを、日々の仕事へ。行政の業務画面と文書の流れを青で描いたAI生成イラスト

議会対応から庁内情報まで、自治体の生成AI研修をたどる

柏市の管理職向け研修、ひたちなか市の指示づくりの演習、秩父市の庁内情報活用に関する研修を、各会場の実施内容に沿って紹介します。

本文と出典の目安 約5分

操作を覚える入口と、業務へ広げる入口

自治体の生成AI研修で扱う内容は、初めて使う職員と、すでに日常的に使う職員とで変わります。Polimillが報告した柏市、ひたちなか市、秩父市のQommonsAI研修には、入力の仕方を体験する演習、管理職が担う議会対応、庁内文書や利用環境の確認という異なる入口がありました。[1][2][3]

柏市とひたちなか市の研修は2026年8月5日、秩父市は8月12日に実施されました。いずれも開催後の報告で、記事の掲載日が研修の開催日を示すわけではありません。ここでは実施内容を、参加者の経験と担当する仕事に沿って整理します。[1][2][3]

ひたちなか市では、対話しながら入力を組み立てる

ひたちなか市の初級研修では、あいさつ文を作る体験を通じ、入力する情報によって回答が変わることを扱いました。生成を待つだけでなく、自分でプロンプトを組み立て、足りない情報を対話の中で補う使い方を紹介しています。[2]

入力内容が分からないときには、必要な情報をAIから一つずつ尋ねてもらう方法も示されました。市の課題を伝えたうえで活用を相談する例とともに、どの情報を渡せばよいかを考える演習です。操作手順の説明から、担当する場面を言葉にして伝える体験へ進む構成と読めます。[2]

同社は、AIに対する心理的な抵抗感が薄れたという参加者の感想や、研修後の利用申込について報告しています。これは受講者の反応を伝える情報です。業務時間の短縮率を測った結果とは分け、導入初期にどのような体験が用意されたかを見る材料になります。[2]

柏市では、管理職の業務から機能を理解する

柏市の研修は係長級以上の管理職を対象とし、午前と午後の対面研修に111名が参加したと報告されています。初級編として基礎を学びながら、自治体の仕事を支える機能の中でも議会対応を中心に扱った内容です。何ができるかという全体像を、管理職が関わる業務に結び付けています。[1]

グループワークでは、生成された文章にどのような入力を使ったかを職員同士で尋ね、工夫を共有した様子が紹介されています。担当者は、議会対応AIの説明から、プライベートナレッジなど別の活用領域にも関心が広がったと記しています。個人の操作体験に、他の職員がどのように使ったかを知る機会を重ねた研修です。[1]

ひたちなか市が入力を体験する入口を設けたのに対し、柏市は管理職の仕事と職員同士の学習に焦点があります。同じ初級研修でも、誰が参加し、どの業務を題材にするかで学ぶ内容は異なります。[1][2]

秩父市では、庁内文書と利用条件まで確認する

秩父市では、午前に初級編、午後に中級編を開催しました。利用経験のある職員が参加した中級編では、議会対応AIとプライベートナレッジが中心です。後者は組織の文書やデータを回答の材料として参照する機能で、一般的な文書作成から庁内情報の活用へ範囲を広げる内容が示されています。[3]

質疑では、セキュリティやLGWAN版とインターネット版の違い、他社製品との差などが話題になりました。記事は、庁内展開を見据えてどのような質問が寄せられたかを伝えています。利用方法を知る段階から、組織の環境や情報管理に合うかを確かめる段階へ、関心が具体化した例と読めます。[3]

同社は操作方法とあわせて、担当業務への理解も必要だと説明しています。導入初期に中核となるメンバーが機能や運用の論点を確認し、各部署への展開を考える進め方も提示しました。これは今後の進め方の提案で、全庁展開の完了報告ではありません。[3]

研修内容を共有する場も、自治体ごとに組み合わせる

学びを広げる方法にも違いがあります。柏市では職員同士のグループワーク、ひたちなか市では近隣自治体を含む現地研修と午後の公開研修、秩父市では対面とオンラインを組み合わせた開催が報告されています。秩父市の研修には、長瀞町、横瀬町、小鹿野町の職員もオンラインで参加しました。[1][2][3]

各報告を比べると、入力体験、管理職の業務、組織内情報の活用という題材に加え、誰と学ぶかも研修の設計に含まれています。Polimillは、導入自治体の習熟度や課題に合わせた研修を用意すると説明しています。参加者の感想をそのまま定着や業務品質の改善と同一視せず、まず受講者と担当業務に合う学習機会をどう作ったかが分かる事例です。[1][2][3]

出典

  1. QommonsAI活用研修を埼玉県秩父市(ちちぶし)で実施 — 「生成AIを使える」から「業務と結びつけて使う」へ議会対応AIやプライベートナレッジを紹介trends. by CodeCamp / 発表主体:Polimill株式会社 / 掲載 研修実施報告 / 発表内の日程:2026-08-12
  2. QommonsAI活用研修を茨城県ひたちなか市で実施 — 「より多くの職員に受講の機会を広げたい」近隣自治体・公開研修に100名超、心理的ハードルも下がった一日trends. by CodeCamp / 発表主体:Polimill株式会社 / 掲載 研修実施報告 / 発表内の日程:2026-08-05
  3. QommonsAI活用研修を千葉県柏市(かしわし)で実施 — 管理職級の職員111名が参加、議会対応から広がる生成AIの実践活用trends. by CodeCamp / 発表主体:Polimill株式会社 / 掲載 研修実施報告 / 発表内の日程:2026-08-05
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。